2015年3月21日土曜日

【雑記】若者言葉?_語尾の「し」

ども。
新年度の準備に追われている空井です。

先日、3月12日に三浦しをんさんの『舟を編む』が文庫化され発売されました。
(そうとは知らず購入したのは昨日です)



このごろ思いついたように小説に手を伸ばし、購入しています。
何だろうね、もの凄い勢いで読んでは買って読んでは買ってを繰り返しています。

そんな、何とはなしに手を伸ばした小説のひとつでしたが、まあこれが面白い。
まだ途中なんで全体の話は出来ませんが(読んでいてもネタばれになるものは出来ませんが)、文体も読みやすく、心引き込まれる内容です。

辞書を作成するお話だ、ということぐらいしか知らなかったので、
どれだけ堅苦しい話なのだろうか、と思っていたら非常にフランク!!

もちろん辞書を作成していくストーリーなので、作中に様々な言葉の意味や、語源を考えるシーンがちりばめられています。しかしそこには難しさも堅苦しさもなく、「言葉」に対する主人公たちの考察を読んでいると、自然と「言葉」を意識し、興味をそそられるような内容です。


国語が苦手な人も好きな人も、是非、読んでみて頂きたい作品ですね。




さてさて、そんな小説を読んでいるからでしょうか、
日頃にも増して、街中で耳に飛び込んでくる、人々の会話が気になってしまいます。


そして先日、標題のように、語尾に「し」をつけて話している若者がいたので考察してみようと思いました。

この喋り方は、ここ最近よく耳にします。
表記してみるとこんな感じ。

「何で言った 「マジふざけんな 「〇〇しろ


・・・
・・・・・
・・・・・・・・語尾の「し」は何だ?


常々疑問ではあったのですが、あまり深く考えたことはありませんでした。
そこで、Google先生にお願いして、ちょっと調査をしてみたところ、結構多くの方がこの喋り方を不快に思われているようで、いろいろな議論がされていることが分かりました。

この語尾の「し」は、ネットでよく言われているものを挙げると・・・

1.ネットスラングの誤用
2.方言の派生

この二つですかね。


1は、ネットで動画をよく見る方なら分かるかもしれませんが、
どうも発生元をたどると、ニコニコ動画にUPされた動画についた職人コメント「なぜ殺した」がバグによって「なぜ殺たし」と表示されたことによるようです。これを間違って「なぜ殺したし」と読んだ視聴者が、他の色々な語に「し」をつけて使用するようになり、誤用が目立つようになった。そして現実社会でも使う者が増えた、という推察ですね。

2は、現在でも使用されている方言の一部だけが広まったと見る推察ですね。
甲州弁(山梨あたりの方言?)などにも「~し」はあるようですし、会津の方言でも「し」と「す」が発音上区別しにくく、混ざって聞こえるなどというようなこともあるようです。



うーん。
まあ、1に関しては若者言葉といえそうですけど、2はご年配の方も使われるでしょうし、どちらにしても、研究しないと分からないレベルですね。


ということで、私も言いたいことを述べておきましょう。

これもあくまで空井見解ですので、あまり信じすぎないようにしてくださいね。
(ネットを利用するときは、メディアリテラシーが重要ですよ!)


1.助動詞「たし」の誤用
2.並列・比較の助詞「し」の誤用


私が一番近いのではないかと考えるのは、上記二つです。


1は、古文を学習している人ならばよくご存知のはず。
そう、希望の助動詞「たし」ですね。
現代でも「すぐ連絡されたしのような形で使用しますので、耳慣れしている古語かもしれません。
この場合は「すぐに連絡して欲しい」というような意味で取ればよいでしょう。

(※現代の使い方は単に希望だけでなく、やや相手に対する注意を含む場合がありますが、ここでは割愛します。)


現代でも使用する言葉なので、その「たし」の誤用が広まり、いつぞや「た」が欠落し、語尾「し」として誤用されるようになったのではないか、という推察です。


2は、上記文章にも何度か出てきていますね。
「・・・はあるでしょう、~」「ご年配の方も使われるでしょう、~」というように使用される「し」ですね。文章と文章を単純に並べる際によく使う接続助詞ですね。

この文と文を接続するための「し」で、文章が唐突に終わった形。
だからこそ、そこには何やら正体不明の圧力みたいなものがある。
例えば「僕なんかお役に立てないでしょう!!」なんていう感じかな。本当はこの続きとして「今回は遠慮しておきます。」のような言葉が続くはずだったんだけど、力不足であることに苛立ちを隠せず、ちょっと強い表現で相手に言いたいなーなんてときに出てくる言葉でしょうか。

命令形と併用されることが多いのもそのためかもしれません。


実際は、このような言語学というのは現地調査が必要で、研究としてまとめるにしても膨大な時間が掛かるものですから、おいそれと断言できるものではありません。
でも、なんとなくネットで囁かれていることよりは、自分の意見の方がしっくりくるんだけどなー。

あ、それは自分で考えたからですね。はい。


しかし日本語って難しいね。
『舟を編む』の作中でも語られているけれど、言葉ってのは終わりがないから、正確にその言葉の説明をするのは難しい。若者言葉などの新たに生まれた言葉や、略語など、捕まえようとしても実態が分からないものが多すぎる。

それでも、やはり国語を面白いと思うのは、
そんな「言葉」にロマンを感じるからかもしれない。
だって、「言葉」を考えるのって面白くないですか?自分がしゃべる言葉は必ずしも相手に伝わるとは限らなくて、でも何となくでも気持ちが分かったりして・・・。どうしてだろう、と考えるその作業自体が“もの”の本質を解き明かすことに繋がっていそうな気がして・・・。

うーん!是非皆さんも『舟を編む』を読んで、言葉に興味を持ち、自分たちが普段使っている言葉で不思議だなぁと思うことがあったら調べてみちゃう人になって欲しいと思います。



そんな疑問を持つ心が、
あなたの学力を押し上げることにも繋がるんだぜ!(キラーン

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